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Webサーバーの基本を解説

私たちが日々利用しているウェブサイトは、実は「Webサーバー」という仕組みを通じて動いています。この仕組みを知ることで、より効果的にWebサイトを運営することが可能になります。この記事では、Webサーバーの基本からセキュリティの重要性までを解説します。


Webサーバーとは何か?

Webサーバーとは、ウェブサイトのデータをユーザーのWebブラウザなどの端末に届ける役割を担うプログラムのことです。たとえば、私たちがブラウザを使って特定のURLにアクセスすると、Webサーバーがそのリクエストを受け取り、該当するウェブページを表示するためのデータを送ります。

主な機能:
  • 静的コンテンツの配信:HTMLや画像などの固定データを配信。
  • 動的コンテンツの生成:PHPなどのプログラムを使用してユーザーごとに異なるページを作成。
  • アクセス制御:特定のアクセス元をブロックするなど、運用時に必要になる制御機能の提供。

単に「サーバー」と言うと、サーバー用のコンピューター本体を指す場合、サーバー用のコンピューターの中で動くサービスを提供するプログラムを指す場合の両方があって、わかりにくいので要注意です。Webサーバーはサーバー用のコンピューターの中で動いているWebブラウザなどにデータを配信するサービスを行うプログラムです。


よく使われているWebサーバーの例を以下に挙げます。

1. Apache HTTP Server
  • 特徴: 世界で広く利用されているオープンソースのWebサーバー。LinuxやWindowsなど複数のOSで動作し、モジュール構成により機能拡張が可能です。
  • 主な用途: 中小規模から大規模なウェブサイト。
  • 採用例: WordPressサイトのホスティング、企業のイントラネット。
2. Nginx
  • 特徴: 高速な処理能力とリソース効率の良さで知られるWebサーバー。静的コンテンツの配信やリバースプロキシとしてよく利用されます。
  • 主な用途: トラフィックが多いウェブサイトやアプリケーション。
  • 採用例: NetflixやInstagramなどの大規模なサービス。
3. Microsoft Internet Information Services (IIS)
  • 特徴: Windows Server専用のWebサーバーで、Microsoftの技術スタック(.NETなど)との親和性が高い。
  • 主な用途: Windows環境での企業システムやウェブアプリケーション。
  • 採用例: 社内システムやマイクロソフト系のクラウドサービス。
4. LiteSpeed Web Server
  • 特徴: 高速で、Apache互換の設定が可能。セキュリティ機能やキャッシュ機能が充実しています。
  • 主な用途: 高トラフィックサイトや電子商取引サイト。
  • 採用例: WordPressの高パフォーマンスなホスティング。

これらのWebサーバーはそれぞれ得意分野が異なり、運用の規模やニーズによって適切なものを選ぶことが重要です。


負荷分散と拡張性

人気のあるウェブサイトでは、多くのアクセスを効率的に処理する必要があります。これを実現するために、以下のような仕組みが活用されます。

  • 負荷分散(ロードバランシング):複数のサーバーでリクエストを分散して処理。
  • コンテンツ配信ネットワーク(CDN):コンテンツを物理的に近いサーバーに配置し、遅延を減らす。

セキュリティの重要性

Webサーバーは、データ漏洩やサーバーダウンといったリスクにさらされているのでセキュリティー対策は必須です。たとえば、不正アクセスによって顧客情報が漏洩する可能性もあります。

主な対策:
  1. アクセス制限:不要なリクエストを遮断。
  2. 定期的なアップデート:最新のセキュリティパッチを適用。
  3. 暗号化通信(SSL/TLS):データ送信時のセキュリティを確保。

まとめ

Webサーバーは現代のインターネットを支える重要な存在ですが、正しく運用するためにはセキュリティー対策や負荷分散などの高度な知識が必要になる場合もあります。

Webサイトを運営するために必ずしも自分で Webサーバーの設定や管理を行う必要はありません。レンタルサーバーを借りれば最初からWebサーバーが利用できる状態になっている場合が多いですし、SHARE infoのようなWebサービスを活用すれば、Webサーバーことは気にせず、初心者でも安心してサイト運営が可能になります。

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