解凍

パソコンでファイルを電子メール等に添付して送信をしたい場合には、その容量をできるだけ小さくして送信することが非常に効果的な方法となっています。

インターネットの通信速度が高速化された現在ではあまり通信手段の面ではメリットを感じないと言うケースも少なくありませんが、古くは通信速度が非常に遅かったために圧縮ファイルの形状で送る事は1部常識化されていた時期がありました。

最近では、通信時間の短縮よりも暗号化や第三者に内容を覗き見されないようにするための手段として利用されることが多くなっています。

圧縮ファイルの作成方法には様々なタイプがあり、その中でも一般的に利用されるのはLZH形式とZIP形式です。

最近ではRAR形式も用いられるようになっていますが、基本的には相手側で圧縮したファイルを解凍しなければならないため、特殊な形状では相手がその解凍を行うためのソフトウェアを所有していない危険性があり、そのために一般的なパソコン同士の通信等にはこの2つのタイプが利用されることが多いのです。

基本的には圧縮ファイルを解凍ツールを利用して解凍することになりますが、ZIP形式の場合には暗号化パスワードを設定することも可能となっており、このパスワードを異なる手法で相手に伝えることでファイルの安全性を確保することも可能です。

万が一電子メール等が第三者に盗聴されてしまった場合や、パソコンに保管しているファイルを盗まれてしまった場合であっても、このパスワードがわからなければ解凍することができません。

また近年では自己解凍方式の形で圧縮ファイルを作成することもあり、この場合にはツールを持っていなくても解凍をすることが可能です。

またパスワードを設定することでこのパスワードを知らないと解凍できないと言う仕組みを持たせることも可能であることから、この方式が用いられることも少なくありません。ただしファイルの拡張子がexeとなるため、セキュリティーツールで排除されてしまうことも多いので注意が必要です。