プラットフォーム運営・シェアリングエコノミーサービスに役立つ情報

スレッドとは

スレッドとはIT用語のひとつで、CPUを利用する単位のことを意味しています。通常のプログラムはシングルスレッドで動作し、ひとつのCPUにひとつの動作を実行させています。一方で、マルチスレッドに対応させたプログラムは、ひとつのCPUに複数の動作を実行させることが可能です。これにより、待ち時間が必要な処理や並列動作させなければ処理に遅延が発生してしまう処理を、素早く行うことができるのです。

例えば、画面に情報を表示させる際、プログラムの裏側では出力する結果を計算した上で画面上に表示しています。計算と描画を同時に行わなければGUIのプログラムを動作させることはできません。そのため、描画と計算を並列で実行させています。即応性が求められるプログラムであればあるほど、並列処理は重要になります。処理に遅延が発生すれば、ユーザビリティを著しく落としてしまいます。結果的にソフトウェアを正常に操作することが難しくなるのです。

マルチスレッドの概念はITの中でも古く、基本ソフトウェアの機能の一部として実装されています。マルチスレッドのプログラムは度々、予測不可能な動作をすることがあります。並列処理をしているので、実行しているスレッドの調和が取れていなければ、出力される結果が異常になってしまうことがあるのです。

更に、マルチスレッドによるプログラミングは再現性の無いバグの原因にもなります。一つ一つのスレッドに出力される処理結果を照合させ、それらの不具合をチェックしなければバグを修正することが困難になるのです。再現性の無いバグは、開発期間の長期化をまねくなどの問題があります。

このような問題を避けるためにも、マルチスレッドによるプログラミングにおいては実行するスレッドごとに処理結果をすり合わせる必要があります。近年では初心者でもより簡単にマルチスレッド環境が構築できるように、様々なライブラリが用意されています。

SNSでフォローする