フリーソフトとはWEB上で提供されている、無償で利用可能なソフトウェアを意味する用語です。一見すると英語のようにも思えますが、これはいわゆる和製英語であり海外の人間には通じません。 英語ではフリーウェアという表現が用いられています。
元々インターネットの世界は情報交換の場として成長してきたこともあり、自分たちのもっているものをシェアしていこうという文化がありました。 フリーソフトもまたこうした文化の流れにそって誕生し、広がっていきました。
そのおかげで私たちは今日において画像の編集やデータの解凍、ファイルの暗号化といった様々な作業を実現するソフトウェアを、お金を払うことなく合法的に入手することが可能です。一部の優秀なプログラマーが開発したフリーソフトは、企業が有料で販売しているもの以上の利便性を有しているものも少なくありません。
注意して欲しいのはフリーソフトはあくまでもユーザーが無料で利用することを認めているだけで、開発者はソフトの権利を放棄している訳ではないということです。 そのためこうしたソフトウェアの多くは原則として再配布などが禁止されています。
また有料のソフトウェアと違い手厚いサポートをする義務がある訳ではないので、更新が停止されたソフトウェアの中にはハッカーが情報を盗み出すのに利用可能な脆弱性への対応が、きちんと行われておらずセキュリティ面でのリスクとなることもあることは、認識しておくべきです。
近年はインターネットを活用したマネタイズが市民権を得てきたこともあり、フリーソフトもドネーションウェア化が進んでいます。無料で全ての機能が使えますが、ユーザーに対して作者への寄付を呼びかけるものです。
よりマネタイズ化が進んだものとして、無料で使える代わりに企業の広告などを表示させるアドウェアもあります。これらの中には、ユーザーが気付かないうちに悪質なマルウェアをインストールさせるものがあるため、問題になっています。