WEBサイトを閲覧する手段は長い間パソコンに限られてきました。しかし、スマホからでも閲覧できるようになると、大きな問題が発生するようになりました。
つまり、パソコンとスマホでは画面の大きさが大きく異なるため、スマホでWEBサイトを表示すると一部しか見ることができなかったり、レイアウトが大きく崩れて見にくくなったりするという現象が相次いだのです。
この問題を解決するためには、主に3つの手段があります。
1つ目は、スマホからの閲覧を完全に切り捨て、これまで通りパソコンからの閲覧だけに絞ること、2つ目は、すべてのページをスマホ向けに新しく作り、事実上2つのWEBサイトを運営すること、そして3つは、WEBサイトを閲覧する画面の大きさによって変化するように構成し直し、1つのWEBサイトでパソコンとスマホの双方に対応できるようにすることです。
この3つ目の手法をレスポンシブデザインと言い、今日におけるWEBサイトの主流になっています。
レスポンシブデザインが現在の主流になっているのは、残る2つの手段が時代遅れになってしまったためです。つまり、1つ目の手段は。スマホの普及によって対応できないままでいると閲覧者を逃すことになり、2つ目の手段についても、閲覧者が分割されることにより、検索エンジンで上位に表示される可能性が低くなってしまうのです。
しかし、レスポンシブデザインであれば、あらゆる画面から閲覧することができるうえ、閲覧者数は1つにまとまるため、検索エンジンで上位に表示される可能性も高くなるのです。
レスポンシブデザインは、WEBサイトのコンテンツを構成するコンテナの大きさを解像度に合わせて変化するように指示を出すことで効果を発揮します。ただし、解像度のパターンは無数にあるため、そのすべてに対応できるようにするには手間がかかります。
また、WEBサイトのページすべてに同様の処理を行わなければならないため、ページ数が多いほど作業が大変になるという大きなデメリットがあります。しかし、これに成功すれば、パソコンとスマホの双方からの閲覧が見込めるため、閲覧者の増加につながることになります。