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システム開発におけるテストの重要性

一般的な認識では、システムの開発というのは機能を設計したりソースコードを記述している段階が最も重要で意味のあるものだと考えられているかもしれません。しかし、全てのプログラムと稼働に必要なハードウェアがそろった環境で行われるテストがシステム開発においては最も重要で肝心な部分となります。

乗用車を工場で組み立てたあといきなり販売せずに試験走行をするのと同じように、構築されたシステムもテストが行われなければなりません。システムテストにはさまざまな段階があり、まずシステムを構成する個々のプログラムが正常に稼働するか否かを見極める単体デバッグがあります。

ここではソースコードの文法エラーや画面・帳票への表示ミスなど細かくて単純なミスを修正して行きます。次に行われるのが各プログラムを連動させて行われる連動デバッグです。

多くのシステムの場合、各機能ごとに幾つかのプログラムがまとまって動き、さらにそのプログラムのまとまり同士が連動して1つのシステムが稼働します。連動デバッグではそうしたプログラムのまとまり同士を連動させて試験し、単体では見つからなかったデータの受け渡し等におけるミスを見つけて修正します。

このように段階に分けてテストを実施するのは、不具合が見つかった場合の修正点を判別しやすくするためです。また、本運用後に障害が発生した場合も是正すべき箇所が特定しやすくなります。

連動の試験が終わったあとは、システムを顧客のもつ環境に導入して本番同様の運用テストが行われます。ここでは、実際に顧客が使用するデータを使用してプログラムを実行させます。

こうすることにより、テストのために用意されたデータでは分からなかった不具合が見つかり、最終的な調整を行うことができます。運用テストを行う意味はこうした最終調整の他に、顧客に立ち会ってもらうことでシステムの操作に慣れてもらうという狙いもあります。

システムの精度を上げるため、そして安定した運用を保つためにもシステム開発におけるテストはとても重要な意味を持っています。

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