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CentOS

CentOSはRedhat社が開発した、RHELの無償版です。日本のIT企業で一番多く利用されているサーバーのOSのことで、個人の利用であってもプログラミングなどの教育用途で利用されることがあります。

CentOSのメリットはセキュリティ対策が厳重であることにあります。パッケージ管理ツールのyumは厳しいチェックが行われており、セキュリティ上の問題があるソフトウェアは除外されているので安心して利用が可能です。

更にLinuxディストリビューションのひとつでもあるCentOSでは、初回インストール時に最初からプログラミング言語が実装されており、Windowsと違って開発環境を導入する手間がかかりません。

CentOSは低スペックなPCでも動作するように最低限のデーモンしか動作しないようになっています。リソースが限られているコンピューターをサーバーに仕立てたい場合に有効です。

一方でCentOSにはデメリットもあり、利用できるパッケージの数が少ない点にあります。サーバーに新機能を実装させたい時や、作業を効率化させるためのソフトウェアを導入する際に必要な物が導入できないなどの問題があるので、注意が必要です。

そのため、アメリカなどでは使用できるパッケージに制限が無いUbuntuなどのDebian系OSをサーバーとして利用することが多く、現在CentOSのシェアが高いのは日本のIT企業のみとなっているのが現状です。

しかしCentOSはSElinuxというセキュリティが標準で用意されています。外部から手に入れた、出処が不明なソフトウェアを実行させないようにしたり、セキュリティ上の問題があれば管理者に通報することもできるので、サーバーの管理がスムーズになり個人情報の流出などの初動対応が重要になるインシデントに対応させることが可能です。

プログラミング用途ではUbuntuのほうが使い勝手は良いですが、サーバー管理者としてサーバーを運用する場合はCentOSが有効です。

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