リセラーとはIT用語のひとつで、ソフトウェア並びにパソコンやスマートフォンといったハードウェアの販売代理店のことを指します。
パソコンであれば基本ソフトとなるOSを製造販売している会社が、ハード機器メーカーをリセラー企業と認定してOSのプログラムを譲渡してオリジナル製品の製造販売を認めています。
ハードウェアに至ってはプログラムに一部手を加えることを認めており、その見返りとしてライセンス料金を開発元が受け取れるのが特徴です。このリセラーという言葉は元々はマーケット市場の言葉であり、日本語で「再販業」と訳されていました。
主に自動車販売でリセラーがなされていて、別称としてディーラーという言葉で呼ばれることもあります。1983年に登場したパソコンのOSから、IT分野でもリセラーがなされるようになり、国内では計6のパソコン販売会社がアメリカにある大手プログラム開発メーカー2社とリセラー契約を結んでいます。
リセラー契約をおこなうことは販売店側にとってメリットが大きく、開発先のプログラムをそのままハードに搭載して自社製品という形で市場に流通させられます。パソコンの場合はOSが基盤となり、これを一から開発するには非常にコストが掛かるものです。
さらに世界共通の規格でなければ利便性を欠くため、顧客は知名度のあるソフトウェアを求めるため必然的に売り上げを左右するものといえるでしょう。開発元とリセラー契約をおこなうとライセンス料が年単位で発生しますが、開発コストを考慮すると決して損をすることはありません。
またリセラーにはVAR(付加価値再販)をおこなう権利も発生するため、たとえ同じOSを用いたパソコンやスマートフォンであってもリセラー会社のオリジナル色を強調したプログラムを付け加えることが可能です。
そのため、他者と一線を画した自社製品を市場に出すことができ、常に真新しい機能を備えた製品の開発ができます。