独自ドメインとは
独自ドメインの説明に入る前に、ドメインの意味を理解する必要があります。
インターネットで公開されているコンピューターはIPアドレスという特殊な住所に相当する数値が割り当てられています。
IPアドレス:3桁ずつ区切られている12桁の数字(例:123.xxx.xxx.xxx)
IPアドレスは同じ値を複数のコンピューターで重複して使う事はできないルールになっていて、メールの送信先や表示したいホームページを置いている場所などを間違いなく指定できる仕組みになっています。
しかし、IPアドレスはコンピューターが解釈するには都合の良い形式ですが、人が覚えたり直接入力するにはわかりにくい数値の羅列のようにな情報になっている事が問題です。
IPアドレスを、人が覚えやすいの形式に紐づけた方が便利です。
そこで、IPアドレスに対応する別の表現方法として「ドメイン」があります。皆さんもよくご存知の hogehoge.jp のような文字列です。
トヨタ自動車なら toyota.jp、マイクロソフトなら microsoft.com のようにドメインが決まっています。
通常、ホームページやメールアドレスを新しく用意する時にはインターネット上のサービス、例えば Gmail や lolipop のようなレンタルサーバーを利用する事になります。これらのサービスが初期設定の状態で提供しているドメインは、gmail.com などサービスを提供する業者が予め決めたドメインであることがほとんどです。
特にこだわりや理由がなければ、サービス業者の提供するドメインのままメールやホームページを運用すれば良いと思います。
会社として運用したり、自分でサーバーを設置したり、オリジナリティーを出したり…といった様々な理由から、「自分専用のドメイン」が利用可能なサービスも沢山あります。
例えば、青葉という会社のドメインを、aoba.jp とすれば、メールアドレスやホームページもわかりやすくなります。逆にビジネスをする際に gmail.com のメールアドレスを使っていると、法人やサービスの信頼性が下がってしまいます。
このように、サービスを提供している業者が初期設定として提供しているドメインに対して、ユーザー専用のドメイン(ユーザー独自のドメイン)のことを「独自ドメイン」と呼びます。
独自ドメインは自由に好きな名前が使えるわけではなく、世界中で重複しないように管理されています。既に利用されているドメインは、もちろん使えません。そのため、独自ドメインを使う前に、自分専用のドメインを取得して、維持管理する必要があります。
ドメインを取得するためのサービスとして、お名前.com や ムームードメイン などのサービスを使えば、専門家でなくても簡単に自分専用のドメインが取得・維持管理できます。費用はドメインの人気度などによって異なりますが、安いもので年間数百円程度のものもあるので、ドメイン取得の敷居は低くなっています。
また、レンタルサーバーのサービスに独自ドメインを取得するオプションが用意されている場合もあり、そのような場合はサーバーレンタルと独自ドメインの取得・設定が簡単に行えます。ただ、セットで申し込んでしまうと、独自ドメインは維持したいがサーバーだけ変更したい、といったときに手続きが面倒になる場合もあるので注意が必要です。
ドメインのみを取得した場合は、 単にそのドメインをキープしているだけで、設定をしないとご自身のホームページやメールとして利用できません。
取得したドメインとサーバーを接続するための設定方法は、契約された独自ドメインの管理会社によって異なりますので、ドメイン管理会社に確認するのが早道です。
ビジネス等でホームページを作ろうとお考えの場合、独自ドメインで運用すればサービスの信頼性やイメージもアップします。