NAS はネットワークアタッチストレージの頭文字を取った言葉で、LAN上に接続して外部からアクセスすることが可能です。
LAN上に接続できる点以外は、普通のパソコンに内蔵されたHDDやSSDなどのストレージと同じで、ファイルを保存したり、逆に保存してあるファイルを見ることも出来ます。
NASを利用するメリットとしては、外出先などでも自宅と同じファイルにアクセスできる事や、2人以上で同じファイルを扱える事などです。
通常であれば外出先で必要なファイルは事前に、外に持ち出すデバイスにコピーしておく必要があり、コピーした後に元のファイルに変更が加えられると、コピーしたファイルの情報は古くなってしまいます。
しかしNASを利用することによって、外出先からでもインターネットさえ使用出来れば、常に最新の状態のファイルにアクセスすることが可能です。
自宅のファイルを外出先で閲覧する以外にも、外出先で作成した資料をNASにアップロードして、後で自宅から編集することもできます。
また通常であれば1つのストレージに対して、1つのコンピューターしかアクセスできませんが、NASを利用することで2人以上が同じストレージやファイルにアクセスする事が可能になります。
2人以上で同じファイルを編集する場合でも、ストレージをつなぎ変えたり、USBメモリやSDカードなどの外部ストレージにコピーする必要がないので便利です。
現在NASは様々なメーカーから、様々な機能や価格帯の製品が発売されています。
製品によっては自動でデータをバックアップする機能が付いていたり、遠隔操作でファイルを操作したり、電源の再起動などが可能な物もあります。
製品によっては、単純にネットワークを経由して外部からファイルを操作する以外にも、テレビ番組の録画を保存して、NAS経由で録画した番組を再生できるなどの便利な機能も備わっています。
それ以外にもMP3などの音声ファイルを保存して、音楽の配信サーバーとして使うなど、使い方には様々な種類があります。