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アニマル・スピリットの世界へようこそ!ハングリーであれ、愚か者であれ!

もし「アニマル・スピリット」という言葉を聞いて、「えっ? 動物園の話?」と思った方がいれば、それはそれで正解…かもしれません。なぜなら、この言葉は1936年に経済学者ジョン・メイナード・ケインズの著書『雇用・利子および貨幣の一般理論』で生まれたもの。経済活動における人々の非合理的な衝動や感情的な行動を、まるで動物のように予測不可能なものとして捉えた比喩的な表現なのです。

アニマル・スピリットって何?

一言で言うと、アニマル・スピリットは「将来への期待や直感的な行動」です。「合理的な計算やロジックだけで動くわけではない人間の性質」を指します。例えば、「なんだかこの会社、いけそうな気がする!」と直感で投資を決めたり、「新しいお店をオープンするぞ!」と意欲的に行動することがこれに該当します。

しかしケインズは単なる直感を肯定しているわけではありません。彼は「非合理的な決断が経済活動を動かす力になることがある」と指摘しています。こうした人間の行動は、時には経済の歯車を狂わせる原因にもなるのです。


アニマル・スピリットの進化系

ケインズの時代から現代に至るまで、アニマル・スピリットは「感情に起因する行動全般」を指す言葉に進化しました。その中には以下のような要素が含まれます:

  • 安心(Confidence): 将来的に安心できると感じるかどうか。
  • 公平(Fairness): 公平に扱われているという感覚。
  • 腐敗と背信(Corruption and Betrayal): 他者を騙すような行為や信頼を裏切ること。
  • 貨幣錯覚(Money Illusion): 名目金額だけを見て実質価値を無視する心理。
  • 物語(Narratives): 出来事をストーリーとして理解しようとする人間の本能。

これを踏まえて、現代の経済ニュースでも「投資家のアニマル・スピリットが活発になった」という表現が使われることがあります。これは、「市場が感情に左右されて動いている」という意味を含んでいます。


アニマル・スピリットの裏話

例えば、2020年のパンデミック初期に、なぜ多くの人がトイレットペーパーを買いだめしたのでしょう?「理性的に考えるなら在庫は十分にあるはず!」という声も聞かれましたが、そこにはアニマル・スピリットが影響していたと言えるかもしれません。「なくなるかも…!」という感情が、合理的な判断を覆した例です。

また、スタートアップ企業の創業者は、しばしば「自分たちなら成功できる」という強い意欲を持っています。この「野心的な意欲」もまた、アニマル・スピリットの一部。実際、合理的に考えれば成功確率が低いことも多いですが、彼らはあえてそのリスクをとります。


まとめ

アニマル・スピリットは、経済学者ケインズが提唱した言葉で、感情に基づく人間の行動を表します。この概念を理解することで、私たちはビジネスや投資の世界で新たな可能性を切り開くことができます。

「感情に振り回されている」と感じたときには、「アニマル・スピリット」という言葉を思い出してみてください。それが成功への原動力になることもあるのです。

それにしても、「アニマル・スピリット」という言葉を考えたケインズも、まさかこんなに多くの人がそれを知ることになるとは夢にも思っていなかったのかもしれませんね。

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