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フードマイレージ

フードマイレージとは1994年にイギリスで提唱された考え方です。

意味としては食べ物を輸入する際の総重量と輸送距離を掛け合わせたものを指します。このような言い方だと難しく感じるかもしれませんが、食品がそれぞれの家庭のテーブルへと並ぶまでにどのような道のりを経てたどり着いたかを表しています。

例えば、ハンバーガーを購入したいと思う場合、アメリカ産の小麦を使ったバンズ、オーストラリア産の牛肉を使ったパティなど、よく考えてみるととても長い距離を経て店頭に並んでいるのだとわかります。

日本にたどり着くまでに、船を使い飛行機を使い、トラックで運ばれ、膨大な量のコストをかけていることが読み取れます。

このように、食料の生産地から食卓に運ばれるまでの距離が、長ければ長いほど、運ぶための燃料や二酸化炭素の排出量が増えていくため、フードマイレージの高い国ほど食料を消費する際に環境に対して大きな影響を与えていることにつながります。

日本は島国ということもあって、とてもフードマイレージが高い国です。食料の6割を海外に依存しているため、食事をするために多大なコストと環境への負荷があることが問題点です。

この問題を解決するために注目されているのが地産地消という言葉です。地元で生産されたものを地元で消費しようという意味です。

地元で採れたものは鮮度がよく栄養価も高いのでおいしく食べられます。そのうえ消費者のもとに届くまでにコストがかからないので、経済的にも環境にもやさしいのが大きなメリットです。

環境にやさしいとさらに地元での生産が効率的に行えるので、食物のサイクルが出来上がります。また、輸送のためのコストが抑えられれば、生産者である農家に入ってくるお金も還元されるメリットがあります。

しかし、一方で輸送や保存のための技術が発達したからこそ、地産地消の範囲が広がったのもまた事実であり、消費者側の心がけ次第でフードマイレージは高くも低くもすることができるといえます。

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