プラットフォーム運営・シェアリングエコノミーサービスに役立つ情報

先入れ先出し

先入れ先出しは、先にデータを入れた方から出力する仕組みのことで、ファーストイン・ファーストアウトや、頭文字のFIFOとも表記されます。

口語ではファイフォ、あるいはフィフォということもありますが、いずれも先入れ先出しを指します。先入れ先出しでは、キューというデータ構造を持ち、このキュー単位で入出力処理が行われます。

キューは別名待ち行列ともいいますが、名前の通り行列の基本はこのデータ構造にあります。ちなみに、先入れ先出しの反対の後入れ先出しは、ラストイン・ファーストアウト、LIFOやライフォといいます。

先入れ先出しのメリットは、データ処理の順番が明確なことにより、キューの流れが掴みやすくデータ構造を理解しやすいなどです。在庫管理に用いるケースでは、データ構造が実際の在庫の搬入や出荷に近いので、感覚的に在庫の流れが掴めます。

これは、商品に消費期限が存在する食品業界では特に重要で、先に入荷した方から出荷する原則の持続が必要不可欠です。先入れ先出しのデータ構造は、消費期限が早く迫る方から自然と出荷できるので、不良在庫が生まれにくく合理的です。

食品業界以外で幅広く用いられていることからも、有用性や実用性が高く、在庫管理の現場に適していることが分かります。勿論、データ上は先入れ先出しでも、現物の管理が即していなければ、スムーズな在庫管理や出荷は不可能です。

キューのデータと現物が連動して、初めて理想的な在庫の管理や流れが生まれますから、机上だけでなく現場も理解することが大切です。在庫管理が後入れ先出しだと、全てのキューが入力されるまで、出荷が行えないことになります。

混雑すると流れが停滞したりストップしてしまうので、在庫管理には不向きだといえるでしょう。順番が入れ替わるようなデータ構造も、渋滞に巻き込まれる車のような状況が起こってしまえば、やはりスムーズな流れとは無縁です。

先入れ先出しは全ての入力を待つ必要がなく、入力が済んだ順番で処理や出力が可能ですから、シンプルなデータ構造で非常に快適です。

SNSでフォローする