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DMCA(デジタルミレニアム著作権法)とは?わかりやすく解説

著作権に関する法律のなかにはインターネット関連のものも存在します。「デジタルミレニアム著作権法」と呼ばれているものもその一つ。英語で表した場合の頭文字を取って”DMCA”と記すことも多いです。

この法律は日本のものではなく、アメリカで2000年に制定されました。そのため、本来は日本への強制力がそこまで強いわけではありません。しかしインターネットに国境はなく、オンラインサービスの大手企業の多くはアメリカの法人であるため、実質的には日本でも重視されているという状況です。

この法律の登場により、インターネットのコンテンツの著作権を保護する効率がずいぶん良くなりました。

たとえば自分のコンテンツが無断で流用されていた場合、従来は相手に直接、削除の申し出を行う必要がありました。

しかし、実際に削除まで至ったケースは多くありません。なぜなら相手を特定する作業は非常に難しく、交渉できる段階に達することすら困難だからです。

相手に犯罪の自覚がある場合は、何とか逃れようと画策するので尚更です。そうなると削除を要請できないまま時間だけが流れていき、その間にもコンテンツが不本意に使われ続けてしまいます。

それだけでなく、著作権侵害の問題がプロバイダにまで飛び火するケースもあるなど、事態はなかなか収束に向かわないのが実情でした。

この状況はDMCAの施行によって一変することになったのです。もしインターネット上で著作権を侵害しているコンテンツが存在していたら、大手検索エンジンの運用会社などはそれを削除しようとして行動します。

ただし、運営会社がパトロールをして自主的に発見するのは困難なので、基本的には利用者からの申し立てによって対応を始めます。そのコンテンツを調査して問題があることを確認したら、検索結果の一覧に表示されなくするなどの対処を行います。

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