ウェブサイトはシンプル過ぎると信頼性が乏しく、サイトを訪問した人に長くとどまってもらえません。とはいえ凝って作り、情報を詰め込み過ぎるとユーザーに必要な情報がどこにあるのか分かりづらく、サイト運営者の努力が水の泡です。
努力を無駄にしないために効果的な方法が、サイトマップの利用です。サイト内の内容が一目瞭然で、しかもリンクになっているためサイトマップにさえ戻れば、求める情報へ直ちにジャンプできます。
サイトマップの有効性は、ユーザーにとってのみではなく、検索エンジンにサイトを伝える役割も担っています。前者をユーザビリティと称し、後者をクローラビリティと呼ぶこともあります。いずれも多くの人にサイトを利用してもらうため、必要な視点です。
クローラビリティは検索結果の上位に位置させる上で欠かせず、SEOの観点から重要です。情報を検索するユーザーは、表示された検索結果の2ページ以上はめったに探さない、というデータがあります。
つまりサイト作成に時間とお金を掛けても、検索上位に表示されなければ、無駄なコストになりかねません。したがってサイトマップの活用は不可欠でしょう。サイトマップにはHTMLとXMLがあり、違いの理解が重要です。
HTMLはサイトを訪問したユーザーに向けて情報提供するもので、ユーザーの欲しい商品をすぐに探せる、大手ショッピングモールなどの一覧をイメージすると分かりやすいでしょう。
一方XMLは検索エンジンにサイトの各ページの内容を伝える役割を担い、XMLサイトマップによりインデックスが作成されます。つまりページごとに検索エンジンが内容を把握できるようになり、新規に作成したサイトでも検索で読み取ってもらえるようになります。
これによりユーザーがサイトに訪れる機会が増え、コストを無駄にせずに済むのです。サイトマップの作成は、ユーザーの利便性に加えサイト運営者にとってもおおきなメリットがあるため、新規にサイトを作る場合は必ず検討すべき方法です。