GitHubとは？初心者にもわかりやすく解説！

プログラミングやプロジェクト管理の話題でよく耳にする「GitHub」。特にエンジニアやデザイナーなど、開発に関わる仕事をしている方にとっては馴染み深いツールです。しかし、多くの方にとっては「聞いたこともない」ということがほとんどではないでしょうか？

GitHubとは？

GitHubは、ソフトウェアのソースコードを管理し、共同で開発を行うためのプラットフォームです。「Git」と呼ばれるバージョン管理システムをベースにしており、クラウド上で複数のユーザーが効率よくプロジェクトを進められるように設計されています。

GitHubは、2008年にサービスが開始され、現在では世界中のエンジニアやデザイナー、プロジェクトマネージャーなど、幅広い分野の人々に利用されています。2025年時点で登録ユーザー数は1億人を超え、個人から大企業まで幅広い層に支持されています。

GitとGitHubの違い

GitHubを理解するには、まず「Git」について知る必要があります。

• Git
  Gitは、分散型のバージョン管理システムです。プログラムのソースコードやファイルの変更履歴を記録・管理し、過去の状態に簡単に戻せるのが特徴です。
• GitHub
  GitHubは、Gitを便利に使えるようにした「ホスティングサービス」です。Gitだけでもローカル環境で利用できますが、GitHubを使えばインターネット上にプロジェクトを公開したり、他の人と共同作業を行ったりできます。

簡単に言えば、Gitが「エンジン」で、GitHubが「エンジンを搭載した車」といったイメージです。

GitHubの主な機能

GitHubが多くの人に使われる理由は、その便利な機能にあります。以下では代表的な機能を紹介します。

1. リポジトリ（Repository）

リポジトリとは、プロジェクトを保存する場所です。ファイルやコード、変更履歴など、プロジェクトに関する全てのデータがここに保管されます。

• 公開リポジトリ（Public Repository）
  誰でもアクセスでき、オープンソースプロジェクトに最適です。
• 非公開リポジトリ（Private Repository）
  特定の人だけがアクセスできるため、プライベートなプロジェクトに向いています。

2. バージョン管理

コードの変更履歴を細かく記録し、過去の状態に戻すことができます。誤った変更や不具合が発生しても、以前のバージョンに簡単に戻せるため、安心して作業を進められます。

3. プルリクエスト（Pull Request）

他のユーザーがリポジトリに変更を提案できる機能です。例えば、チームメンバーが「このコードを改善しました」といった形で提案し、リポジトリの管理者が内容を確認して取り込むかどうかを判断できます。

4. ブランチ（Branch）

プロジェクトのメインコードから独立した作業エリアを作る機能です。新しい機能を追加したり、不具合を修正したりするときに便利です。ブランチで作業した後、完成したらメインコードに統合します。

5. Issue（課題管理）

プロジェクトに関するタスクやバグ修正などを管理する機能です。「どのタスクが進行中か」「誰が担当しているか」などをチーム全体で共有できます。

GitHubの活用例

GitHubは、個人のプロジェクトから企業の大規模な開発まで、さまざまなシーンで利用されています。

1. オープンソースプロジェクト

GitHubはオープンソースのプラットフォームとして広く知られています。世界中のエンジニアがGitHub上でコラボレーションし、革新的なソフトウェアを生み出しています。例えば、人気のあるプログラミングフレームワーク「React」や「TensorFlow」もGitHubで開発されています。

2. チーム開発

企業やチームでのプロジェクト管理にも最適です。タスクを分担して効率よく開発を進めたり、進捗状況を確認したりできます。

3. ポートフォリオの作成

エンジニアやデザイナーが自身のスキルをアピールするために、自分のプロジェクトをGitHub上に公開することも一般的です。採用担当者が候補者の実力を評価する際に参考にすることもあります。

GitHubの始め方

GitHubを始めるのは簡単です。以下の手順を参考にしてください。

1. アカウントを作成する
   GitHub公式サイト（https://github.com）にアクセスし、無料でアカウントを作成します。
2. リポジトリを作成する
   ログイン後、「New Repository」ボタンをクリックして、新しいリポジトリを作成します。
3. Gitをインストールする
   パソコンにGitをインストールします。Gitを使ってローカル環境のコードをGitHubにアップロードできます。
4. コラボレーションを始める
   リポジトリを他の人と共有して、共同作業を行います。公開リポジトリにすれば、世界中の人があなたのプロジェクトに参加することも可能です。

GitHubを使ってみよう！

GitHubは、プログラミング初心者から上級者まで、多くの人々に役立つツールです。コードの管理を効率化するだけでなく、チームのコラボレーションを強化し、オープンソースの世界にも貢献できるのが魅力です。

まずは簡単なプロジェクトを作成して、GitHubの基本的な使い方を学んでみましょう。