IT用語などで使われるトリガーとは、きっかけになる出来事が発生したら自動的に特定の処理を起動すると言う、ソフトウェアの仕組みです。
例えば複数のカメラのシャッターを切るタイミングを合わせる、と言ったことを行う場合にソフトから送るものや外部機器から送るのもこれにあたり、前者はソフトウェアトリガーと呼び後者はハードウェアトリガーの種類になります。
プログラミングでの場合は、イベントを起こす要因として使われていて、関係データベース管理システム(RDBMS)での表を使うものでそれのイベントに反応して操作が自動的に行われるパターンもあります。
これは行それぞれに対して実行が行われると言ったものになる行トリガーであったり、特定のコンピューターのデータベース言語INSERT(新しい行の挿入)やUPDATE(既存の行の変更)などの文に対してトリガーが実行される、と言ったものである文トリガーがあります。
コンピュータの脳に当たるCPUと繋がれている機器の橋渡し役のチップセット間の伝送路(システムバス)の通知で、信号が変化したらその瞬間にスイッチが作動して切り替わる仕組みもトリガーに該当します。
信号の変化によるもの以外にも信号が基準より上か下かと言う、レベルの状態に反応してスイッチが切り替わると言うケースもトリガーにあります。電子回路でもトリガーが使われていて、その特徴となるのが入力電位の変化に対して出力状態が過去に加わった力に依存して変化するものです。
複数のアプリケーションの処理で、トリガーの設定というケースもあります。この方法は個別のアプリケーションをシンプルに記述をすることが出来るもので、これはメリットとなっていますが多用するとパフォーマンスが低下する事になります。
よって全体の見通しが悪くなると言ったり、意図しない動作を引き起こすと言った事にもつながってしまうので使い方によっては危険にもなるという面があります。