プログラミング用語の一つであるMariaDBとは、世界的な利用され人気の高いオープンソースの関係データベース管理システムであるMySQLの一つです。
商用や非商用の目的に関係なく利用することができるのが魅力で、使いやすさの点でも高く評価されています。
2009年に初版が発表されたのですが、非常に高機能であることと、開発精度が高いことで世界的に高い評価を受け、近年ますます注目を集めているのが特徴です。
開発者はミカエル・ウィデニウス氏を中心とし、最新版は2020年1月28日に登場した10.4.12となります。
MariaDBの特徴は、ColumnStoreが用いられていることによって大容量の集計作業を簡単にこなしてしまうことです。クラスタ構成でのデータベース構築も手軽に行うことが可能です。さらに負荷分散の仕組みが提供されており、非常に高機能で使い勝手が良い点も高く評価されています。
MariaDBは、基本的にMySQLとほとんど同様のデータベースエンジン(ストレージエンジン)に対応可能です。
具体的には、MySQLとMariaDBのための新しいストレージエンジンとして開発されたAriaをはじめ、MySQLのために開発されたデータベースエンジンであり、MySQL ABが配布しているバイナリに標準で装備されているInnoDB、高速な日本語全文検索機能が搭載されているMroonga、RocksDBをストレージエンジンに変更したMyRocksなど多数あります。
現在、MariaDBが使用されている代表的なものをあげると、ウィキペディア英語版及びドイツ語版などです。以前はFacebook版MySQLをデータベースとして使用していましたが、MariaDBに切り替えられています。
この他にも、Arch LinuxやFedora (Fedora 19以降)、openSUSE (openSUSE 12.3以降)、Red Hat Enterprise Linux(7以降)とそのクローンのCentOSなどが、MariaDBを使用しています。