FaceIDとはAppleが開発した顔認証システムのことを指します。
FaceIDでできることは主に2つあります。まず1つ目はロックの解除ができるということです。従来スマートフォンのロックの解除はパスコードの入力およびTouchIDと呼ばれる指紋認証システムを用いるのが一般的でしたが、FaceIDを用いることにより面倒なパスコードの入力を省くことができます。
更には数字や文字の入力ではなくユーザーの顔がパスコードとなるため、簡単にロックの解除ができないことからセキュリティが飛躍的に上昇します。2つ目は決済ができるということです。
近年ではスマートフォンの普及に伴い、インターネット通販での買い物のや、インターネットバンキング等のオンラインサービスを利用する方が増加しています。
そうした取引の中では頻繁にクレジットカードの情報やパスコードを入力する必要がありますが、システム上でFaceIDを登録することにより、そうした情報の入力を省くことができます。
FaceIDの仕組みとしては、30,000以上の目に見えない赤外線ドットを顔に投射し、それを赤外線カメラで撮影することにより顔の詳細な情報を取得して顔の3Dモデルを構築・照合しています。
また再起動してから一度もロックを解除していない場合、もしくは48時間以上ロックを解除していない場合はロック解除は顔認証ではなくパスコードを使用する必要があります。
公式発表によると、FaceIDを用いた認証で他者がロックを解除できる確率はおよそ100万分の1であるとのことです。以上のことからFaceIDは非常にセキュリティが高くなるといえます。また、登録された顔データはデバイスのチップに保存され、クラウドに送信されることはないということから顔データの流出の心配はないといえます。
精密な認証であるが故の問題もあり、最近ではマスクの着用機会が増える中でFaceIDによる認証ができないといこともありますが、FaceIDは2つまで顔データを設定することができるため、マスク着用時のデータを登録することによりマスク着用中でも認証できるということも可能になっています。