プログラミングにおいて、ソースコードを記述するためにはテキストエディターの利用が欠かせません。
今日、テキストエディターにはさまざまな種類がありますが、ソースコードの作成時にはできるだけ高機能なものや拡張性の高いものが好まれます。その中には古くから多くのプログラマーに好まれているものがあり、「Emacs」もその一つです。
Emacsの初版がリリースされたのは1972年で、1960年代にマサチューセッツ工科大学内で開発された、Text Editor and Corrector(TECO)というエディターのマクロセットとして開発されたのが最初とされています。
その後、多くのコンピューターシステム用にEmacsおよび類似のエディターがつくられましたが、その中でもLISPとよばれるプログラミング言語で書かれたEmacsは多くのプログラマーによって開発されており、今日まで拡張言語として導入され続けている要因になっています。
現在、Emacsおよびその類似のエディターの中で最も有名なのは、1985年にGNUプロジェクト創設者によって開発された「GNU Emacs」です。
ソフトのソースコード自体はC言語で記述されていますが、拡張用言語のLISPの機能がフル搭載されており、初版がリリースされると瞬く間に普及し、UNIXにおけるEmacsエディターのスタンダードとなりました。
GNU Emacsをベースとして開発されているエディターはたくさんあり、すべての主要なOSで何らかのEmacsエディターが利用可能になっています。
Emacsの最大の特徴は、キー操作だけでさまざまな機能を使うことができる点にあります。カーソルの移動やファイルの保存など、テキストエディターが持ってしかるべき機能だけでなく、メールの送受信や計算機、ファイルマネージャーといった機能も導入できます。
拡張機能として様々なプログラミング言語のソースコードの整形・色分けに対応しており、プログラミング用のエディターを探している場合にはおすすめです。