「シェアリングエコノミー」 とは、物・サービス・場所などを多くの人で共有して有効活用するという経済的仕組みを指します。
シェアハウス、ライドシェア、シェアサイクル等…シェアリングエコノミーの流れは止まることなく、世の中を席巻する勢いです。
そこで今回は、シェアリングエコノミーを代表するサービスの事例を3つご紹介します。これらのサービスが、なぜ普及したのか、どのようなイノベーションを起こしたのかを見ていくことで、あなたのビジネスの参考にもなるかもしれません。
全世界で500万室の部屋がサイト上に登録されているAirbnb(エアービーアンドビー)。今では日本でも広く普及しています。
「自宅などの使われていない部屋を貸し出す」という概念は、それまでのホテルや民泊の常識を根本から覆して、宿泊業界に大きなインパクトを与えました。
Airbnbがシェアリングエコノミーの考え方を用いてここまで成長したポイントは何でしょうか。
「見知らぬ人の家に泊まる」というこれまでにない発想を実現させるためにAirbnbが行なったのは、 宿泊後の ホスト/ゲスト双方による評価(レビュー)です。
レビューを公開することで、お互いに「いい評価をされたい」という気持ちが働きます。評価を下げるような行動は慎むようになるのです。結果的に、見知らぬ人の家に泊まってもトラブルなく宿泊できる可能性を高めました。むしろ普通のホテルよりも快適で心地良いもてなしを受けられる場合もあります。
このように「相互評価」は、個人がやりとりするタイプのシェアリングエコノミーサービスでは、今や必須の機能となりつつあります。
単に使われていない資源を有効活用するだけでなく、安心感を持ってシェアがおこなえる仕組みを作ったことが、Airbnbをここまで普及させた要因の一つといえるでしょう。
スペースマーケットは、2014年に株式会社スペースマーケットがローンチしました。
Airbnbは宿泊施設としての場所の提供でしたが、こちらは場所を1時間単位でレンタルできるサービスです。
例えば、稼働していない時間のレストランや、会社の会議室などを、必要としている人に時間貸しするためのプラットフォームです。
このサービスも「使われていないスペースを有効活用する」というシェアリングエコノミーの事例です。
貸会議室やレンタルスペースなど、従来の貸しスペースは、最初から貸すことを目的として用意されたものがほとんどでした。
しかしこのスペースマーケットは、「もともと貸し出し用ではないスペース」が使われていない時間に着目しました。
もともと使われていなかったのですから、貸す側は高い料金を設定する必要もありません。
そんな遊休スペースを1時間単位でレンタルすることで、会議室やパーティ会場等を廉価で提供することに成功しました。
既存の常識にとらわれずに、使われていない資源に着目して、それをどう活用できるか考えること」が、シェアリングエコノミーを取り入れたサービスを成功させるための秘訣なのかもしれません。
Coconala(ココナラ)は、ユーザー自らが持つ「スキル」を自由な価格で売り出せるインターネットのサービスです。売り出されたスキルは誰でも買うことができます。つまりスキルのマッチングプラットフォームです。
「宿泊場所」や「スペース」といった物理的な物をシェアしている前述の2サービスとは異なり、Coconalaは「スキル」という目に見えない物をシェアしているのが大きな特徴です。
Coconalaのポイントは、
の2つが挙げられます。
1つ目については、結婚や出産、その他様々な理由によって企業に属して働くことができない個人のスキルに着目した点が画期的です。労働市場にドラスティックな転換をもたらしたといえるでしょう。まさに遊休スキルの活用です。
また、2つ目に関しては、スキルを提供する人自身が「出品者」となって自分(のスキル)を売り出せるという、プラットフォーム設計の妙が挙げられます。
出品者側が自由に価格設定できるシステムにしたことで、スキルの定量化に成功しました。さらに需給バランスによって適正な価格に落ち着いていくという市場原理も働いています。
シェアリングエコノミーの代表的な事例を3つご紹介しました。
これらは全てインターネット上にプラットフォームを作成して、需給のマッチングを行っています。あなたも、シェアリングエコノミーのサービスを提供してイノベーションを起こしたいと思いませんか?
アイデアがあるのなら、まずスモールスタートで、今すぐ始めてみましょう。
例えばSHARE infoというマッチングプラットフォーム簡単作成サービスを使えば、無料からサービスをスタートできます。シェアリングエコノミーのためのシステムです。