サードパーティという言葉を聞いたことがあっても、意味までは知らない方も多いでしょう。これは当事者ではない第三者を意味する言葉で、IT用語では非正規品のことを指します。つまりメーカーの純正品ではない、ハードウェアやソフトウェアなどのことです。
例えば製品の表示を見たときに、どの機種と互換性があるかなどが書かれているものがあります。このように、正規のメーカー以外が製造して販売しているものがサードパーティとなります。パソコンやソフトや周辺機器など、他社製品でも使用できるものを製造販売している企業なども含まれるでしょう。
では、なぜこのような製品が発売されるのでしょうか。それはサードパーティには、正規品と違ったメリットがあるからです。
その一つが正規品よりも価格が低めに設定されていることです。さらに色や形などさまざまな点でバリエーションが豊富なのもユーザーがサードパーティを選ぶ理由の一つといえます。
しかし逆に言えば正規品と違って開発費が抑制されフルスペックではないため、機器を接続しても認識されず使用できなかったり、本来なら受けられるはずの保証が受けられなかったりというデメリットも存在しているので注意が必要です。
サードパーティの代表として、アプリも挙げられます。公式アプリ以外の非公式アプリが存在し、純正アプリよりカスタマイズ性に優れているものもあります。しかし機器などと同様、本来の運営会社からのサポートを受けられないため、不具合などがあっても解決に手間がかかったり、悪意のあるアプリをダウンロードしてしまい思わぬトラブルになることも考えられるでしょう。
またインターネット広告にもサードパティが存在し、中にはユーザーの検索履歴などを勝手に収集するなどプライバシーを侵害するようなものもあります。
サードパーティ製品は互換性の高い製品や、信頼性をしっかり確認してから使用すれば正規品より便利なものがたくさんありますので、製品を選ぶ際にはこれらのことに注意し有効に使いましょう。