インターネット上には動画や静止画などさまざまなタイプの画像データが流通していますが、それらのデータについて言及される際によく話題となるのが、解像度です。
企業などの公式サイトに画像を掲載する際、あるいはSNSサービスに投稿する際、「解像度はいくつ以下で」「いくつ以上で」などと指定されることもあります。
ここでいう解像度とは、画像の密度を意味します。デジタル画像は微細な点の集合でできており、その集合が特定の色や形などを表現することで写真やイラスト、映像などが画面上に再現されます。
この点の1つ1つを、画像を構成する要素すなわち画素といいます。一般に、解像度は1つの画像の中に画素がいくつあるかによって言い表されます。
解像度を定義するための単位は画素数と呼ばれ、その数え方にはいくつかの種類がありますが、通常は1インチの幅の中に画素が何個含まれるかで表現されます。これをドット・パー・インチ(dots per inch)といい、英語の頭文字を取ってdpiと呼ばれています。
つまり5dpiであれば1インチ四方の画面内の縦に5個、横に5個の画素が並んでいることになり、合計の画素数は25となります。10dpiであれば、10X10の100個です。
当然ながら、画素数が多ければ画像内に映っているものの輪郭はよりなめらかに見えます。また、色もより細かな濃淡の表現が可能になります。そのため、基本的には画素数が多い=解像度が高い=きれいな画像ということになります。
ただ、解像度が高ければ高いほど良いのかというと、必ずしもそうとは限りません。というのも、解像度が高くなるとその画像のデータ容量が増え、処理に多くの時間が必要になるからです。
処理速度のあまり高くない情報端末だと、高解像度の画像がなかなか表示されないといった問題も生じます。したがって、デジタル画像を扱う場合はそれぞれの利用環境に合った解像度を考慮する必要があります。