「メモリ」とは言葉のとおり、英語のメモリー「記憶」という意味でパソコンのデータを保存する記憶装置のことを指します。また、パソコンのメモリは、「一時的なデータを保存する場所」のことです。
常時通電しておかなければ内部のデータを保持できないことが特徴です。パソコンをシャットダウンしてしまうとメモリ内に保存していたデータは消えてしまいます。
メモリは仕事をする際の「机や作業台」に例えられます。コンピューターはストレージに保存しているデータやアプリをその都度取り出してきて、作業台(メモリ)の上に広げて作業を行います。
作業台が大きければ大きいほどたくさんの資料や書類となる素材を手元に広げて作業ができるので、効率が良くなります。作業台の面積が大きければ後で使用するものは作業台の空きスペースに置いておけるので使いたい時にすぐに使えます。
逆に、机が狭いと書類や資料が扱いにくくて、空きスペースが無いので使用するたびに収納(ストレージ)へしまって出し手を繰り返さなければいけません。
パソコンのメモリはデータの入出力の速度は速いものの、上記で述べたようにシャットダウンしてしまうとメモリの情報も消えてしまう「揮発性メモリ」という特性を持っています。
そのために高速で処理をさせたい一時的な情報を置いておく場所として利用されています。データが膨大に蓄積してもパソコンの電源を切れば空になり、いちいち自分で中身のデータを消去しなくても初期化してくれるので便利ではあります。
メモリは機械ではなく、部品そのものであるので、性能によってどのくらいの容量があるのかという状態によります。例えば、古いパソコンで動作が遅いのはたいていがメモリ不足が原因の場合が多いです。
メモリの容量が少ないと、パソコンを正常に動作させるために必要なデータの書き込みが十分に行えない為に動作が不安定になってしまいます。メモリは速度も重要ですが、どちらかというと容量の方が重要と言えます。