Yahoo!掲示板として、1998年7月にサービス開始した無料の掲示板サービス「textream(テキストリーム)」が閉鎖されます。
気軽に匿名で書き込める掲示板として使われてきたテキストリーム、特に株に関するスレッドが活発ですが、荒れているスレッドも散見されました。
2019年1月28日(時間未定)には投稿・閲覧ができなくなります。
「株式」「FX、為替」カテゴリは、2019年1月以降も、Yahoo!ファイナンスの機能として継続されるようですが、それ以外のカテゴリは全て閉じるそうです。。
予め、YahooIDを登録して利用する、匿名の掲示板です。
1998年にYahoo!掲示板が始まり、2012年12月21日(金)に 『 textream (テキストリーム) 』 として再スタートしました。このときYahoo!掲示板で約1800あったカテゴリは、400まで整理統合されました。
オフィシャルブログには、「Yahoo!掲示板の魅力を引き継ぎながら、現在の技術で生まれ変わらせた、新しいコミュニケーションサービスです。」とあります。
トップカテゴリーとして下記の31カテゴリーが設定されていました。
それぞれのトップカテゴリー内にサブカテゴリーが数個から10個前後あり、サブカテゴリー内にスレッド(掲示板本体)が入っています。
全スレッド数は莫大な数になっています。
サービス終了の理由について、公式のアナウンスはありません。なので実際のところははわかりませんが、荒らしの横行や管理コストの増大、時代にそぐわなくなった、Yahoo! の利益になりにくい…などの理由ではないでしょうか。
荒らし行為等に対応する必要があり、管理にコストがかかるのに比して、それに見合うメリットが得られなかったことが理由ではないかと思われます。
また、匿名でのやりとりは犯罪の温床になることもあり、このようなサービスを提供すること自体が企業イメージを損なう可能性もあります。それに、巨大な掲示板の維持にはシステムメンテナンスやハード面でも大きなコストが発生します。
一民間企業の提供するサービスですから、デメリットがメリットを超えた場合に終了を判断するのは、仕方のないことです。
発言内容の質を維持するためには管理コストがかかります。無料で掲示板サービスを提供する場合には、管理コストを補えるほどの広告収入やメリットが得られるかが、サービス存続の鍵となります。
ただ、匿名・無料で利用可能にすると、どうしてもルールを無視した利用が横行してしまうため、管理者は掲示板を閉鎖せざるを得なくなるか、匿名・無料のどちらかをやめるか、といった選択になってしまいます。
また、最近の10代・20代は、見た目にも美しく、操作方法も洗練されたアプリを使ったコミュニケーションに慣れているので、2ちゃんねる・5ちゃんねるやテキストリームのような、旧来からの「掲示板」はあまり利用しないと思われます。
今後ユーザーが増えていく状況にはなさそうですが、匿名かつ不特定多数で情報交換ができる仕組み自体の需要は続くでしょう。
アプリ化やUIなどの改善で、若い層も利用するサービスとして、再度注目される可能性もあります。