コミュニティサイトを作るとき、最初から機能の話を始めてしまうことがあります。しかし、先に決めるべきなのは「誰の、どのような課題を解決するのか」です。
目的や運営方法が決まっていないと、必要のない機能を追加したり、公開後に管理作業が増えたりする場合があります。
この記事では、コミュニティサイトを構築する前に整理しておきたい要件を、目的・機能・権限・運営体制の順に解説します。
要件定義とは、作るサイトの目的や必要な機能、利用条件などを、構築前に整理する作業です。
システムの要件には、投稿や検索といった「機能要件」だけでなく、セキュリティ、安定性、バックアップ、運用方法などの「非機能要件」もあります。IPAも、機能と非機能の両方を確認し、発注者と開発者の認識の違いを減らすことが重要だとしています。
最初から完璧な仕様書を作る必要はありません。まずは次の項目を、関係者で言葉にすることが大切です。
最初に「なぜコミュニティサイトを作るのか」を明確にします。
例えば、次のような目的があります。
目的が複数ある場合は、最も重要なものを一つ決めます。
「交流を増やす」だけでは、達成できたか判断しにくくなります。「月に何件の質問が投稿される状態を目指す」など、確認できる目安も考えておきましょう。
SHARE infoの事例資料でも、Q&A、地域コミュニティ、学生の情報交換、製品サポート、仕事のマッチングなど、目的によってサイトの構成が異なります。
次に、誰が利用するのかを整理します。
主な選択肢は次の三つです。
一般公開型は、誰でも閲覧できます。検索サイトからの流入を期待する場合にも向いています。
会員限定型は、登録した人だけが閲覧できます。顧客、卒業生、社員など、対象者を限定したい場合に使います。
一部公開型は、お知らせなどを一般公開し、詳しい投稿やコメントは会員限定にする方法です。
あわせて、ユーザー登録を自由にするのか、管理者の承認を必要とするのかも決めます。
コミュニティサイトでは、投稿、コメント、検索、カテゴリー、ユーザー登録などが基本機能になります。
SHARE infoでは、投稿、画像・PDF添付、コメント、返信、いいね、検索、カテゴリー分類、通報などを利用できます。管理側では、投稿やユーザーの管理、公開承認、入力項目の変更などが用意されています。
機能は、次の三段階に分けると整理しやすくなります。
最初からすべてを実装すると、設定や操作が複雑になることがあります。まず小さく始め、実際の利用状況を見て追加する方法もあります。
権限とは「誰が何をできるか」という決まりです。
少なくとも、次の点を決めておきます。
SHARE infoの管理機能には、投稿・コメントの編集や削除、ユーザー管理、ブロック、通報内容の確認などがあります。複数管理者、コメント承認、運営者だけが投稿する設定なども検討できます。
権限を広くしすぎると管理が難しくなります。反対に、厳しくしすぎると投稿のたびに承認作業が発生します。利用者の範囲と投稿内容の性質に合わせて決めましょう。
コミュニティサイトは、公開して終わりではありません。
事前に、次の担当者を決めておきます。
あわせて、確認する頻度も決めます。「毎営業日の午前中に確認する」「通報があった場合は担当者へ連絡する」など、簡単な運営ルールを作ります。
利用規約や投稿ルールには、禁止する内容、投稿の削除条件、退会方法などを記載します。
ログインや投稿機能だけでなく、安全に運営するための条件も必要です。
例えば、次の項目です。
氏名やメールアドレスなどを扱う場合は、利用目的、閲覧できる担当者、保存期間、安全管理方法も確認します。個人情報保護委員会のガイドラインでも、利用目的の明確化や適切なアクセス制御などが求められています。公開日時点の法令やガイドラインを確認して設計してください。
AIチャットを設置する場合は、機能の有無だけでなく、次の点も要件に含めます。
SHARE info AIでは、サイト内の投稿などを情報源として回答し、対話ログを確認できます。外部ファイルを情報源として追加する方法もあります。
文章だけで仕様を決めると、完成後に「想像していた操作と違う」と気づく場合があります。
実際の画面で、投稿、検索、登録、承認、削除などを試すと、不足している機能を見つけやすくなります。
SHARE infoでは、企画に合わせて初期設定したサンプルサイトを試し、標準機能で足りるか、追加機能が必要かを確認できます。
標準機能で不足する場合は、SHARE info Bizで権限の追加、メッセージ機能、外部サービス連携などを検討できます。添付資料でも、標準・AI・Bizを目的と拡張性に応じて選ぶ構成が示されています。
コミュニティサイトの要件定義では、機能一覧を作る前に、目的と利用者を明確にすることが重要です。
その上で、公開範囲、投稿ルール、権限、承認方法、運営担当者、安全性を整理します。
最初から大きな仕組みを作るのではなく、必要な機能を優先順位で分け、実際の画面で確認しながら決めるとよいでしょう。
最初に、サイトを作る目的と対象者を決めます。「誰が、何のために利用するのか」が決まると、公開範囲や必要な機能を判断しやすくなります。
必ずしも多いほどよいとは限りません。使わない機能が多いと、利用者や管理者が迷うことがあります。公開時に必要な機能と、将来追加する機能を分けましょう。
小規模なサイトであれば、一人で運営できる場合もあります。ただし、休みや退職に備えて、代理担当者や判断ルールを決めておくと引き継ぎやすくなります。
公開範囲や投稿内容によって異なります。一般公開サイトや公共性の高いサイトでは承認制が役立つ場合があります。少人数の社内サイトでは、事後確認のほうが運営しやすいこともあります。
回答に使う情報、更新方法、対話ログの管理、回答できない場合の案内先を決めます。個人情報や社外秘情報をAIの情報源に含めるかどうかも確認が必要です。