コミュニティサイトを作りたいと思っても、構築費用が分からず、計画を進められない方は少なくありません。
無料SNSなら費用をほとんどかけずに始められます。一方、専用のSaaSやWordPress、スクラッチ開発を選ぶと、初期設定費や月額費、保守費などが発生します。
大切なのは、最初の構築費だけで判断しないことです。公開後の管理作業や機能追加、セキュリティ対策まで含めて比べる必要があります。
この記事では、コミュニティサイトを作る4つの方法について、費用のかかり方と向いているケースを分かりやすく比較します。
コミュニティサイトの構築方法は、主に次の4つです。
| 構築方法 | 初期費用 | 維持費 | 専門知識 | カスタマイズ性 |
|---|---|---|---|---|
| 無料SNS | とても小さい | 小さい | ほぼ不要 | 低い |
| SaaS | 小~中 | 月額費用あり | 少なくてよい | 中程度 |
| WordPress | 小~中 | サーバー・保守費あり | 必要 | 比較的高い |
| スクラッチ開発 | 大きい | 保守費が必要 | 開発会社が必要 | 高い |
ここでいうSaaSとは、インターネット上のシステムを月額などで利用するサービスです。金額だけでなく、誰がサーバー管理や更新を行うのかも確認しましょう。
LINEグループ、Discord、Facebookグループなどを使えば、専用サイトを開発せずにコミュニティを始められます。Discordでは新しいサーバーを作成し、チャンネルや権限を設定して交流の場を用意できます。基本機能は無料で利用でき、一部の追加機能には有料プランがあります。
費用を抑えやすく、参加者を集められるか試したい場合に便利です。
ただし、多くの場合は独自ドメインの専用サイトにはなりません。デザインや投稿画面を自由に変更することも難しく、サービスの仕様変更にも影響を受けます。
また、チャット中心のサービスでは、新しい投稿によって過去の情報が見つけにくくなることがあります。長く残したい知識や事例が多い場合は、カテゴリーや検索機能を持つ専用サイトも検討しましょう。
コミュニティサイト向けSaaSでは、会員登録、投稿、コメント、検索、ユーザー管理などの機能があらかじめ用意されています。
サーバーの準備やシステム開発を任せられるため、社内にエンジニアがいない場合でも始めやすい方法です。初期費用と月額費用は発生しますが、予算を立てやすいという特徴があります。
SHARE infoもSaaS型の投稿サイト構築サービスです。投稿、コメント、いいね、カテゴリー検索、ユーザー管理、投稿承認、通報などの機能を備えています。管理画面からデザインや入力項目なども設定できます。
標準機能で足りない場合は、SHARE info Bizで独自機能や外部サービスとの連携を相談できます。AIチャットを追加し、投稿や登録データを情報源として回答させるプランも用意されています。
添付資料でも、標準プラン、AI付きプラン、機能追加プランを目的に応じて選ぶ構成が示されています。
一方、SHARE infoはクラウドで利用するサービスであり、利用者がソースコードへ直接アクセスしたり、ソースコードの納品を受けたりする形式ではありません。
WordPress本体はオープンソースのソフトウェアです。テーマやプラグインを追加することで、会員登録、プロフィール、グループ、掲示板などの機能を組み合わせられます。BuddyPressなど、コミュニティ向けのプラグインも公開されています。
自社で作業できれば、制作費を抑えられる可能性があります。デザインやページ構成を細かく調整したい場合にも向いています。
ただし、WordPressが無料でも、サーバー、ドメイン、有料テーマ、プラグイン、制作作業には費用がかかります。公開後も本体やプラグインの更新、バックアップ、不具合対応が必要です。WordPress公式でも、セキュリティ維持のためにテーマやプラグインを最新状態に保つことが案内されています。
スクラッチ開発とは、目的に合わせてシステムを一から設計する方法です。
特殊な会員区分、複雑な権限、独自の決済、基幹システムとの連携など、既存サービスでは対応できない要件を実現しやすくなります。
その反面、要件定義、設計、デザイン、開発、テストに時間がかかります。公開後もサーバー管理やセキュリティ対応、障害対応の費用が必要です。
独自機能が少ない段階でスクラッチ開発を選ぶと、使わない機能まで作ることになりかねません。まずはSaaSなどで運用を試し、必要な機能が明確になってから開発する方法もあります。
構築方法を選ぶ際は、次の費用を確認しましょう。
これらを合計した費用を「総保有コスト」と呼びます。最初は安く見える方法でも、自社での管理時間を含めると負担が大きくなる場合があります。
個人情報を扱う場合は、アクセス制御や利用者の認証、不正アクセス対策なども必要です。どこまでサービス提供会社が対応し、どこから自社の責任になるのかを確認してください。
参加者が集まるか試したい場合は、無料SNSが有力です。
専用のコミュニティサイトを短期間で始めたい場合は、SaaSが候補になります。社内にWordPressを管理できる人がいて、細かな調整を行いたい場合はWordPressも選択肢です。
独自の業務や外部システムとの複雑な連携が必要なら、機能追加型のSaaSやスクラッチ開発を検討します。
SHARE infoでは、企画に合わせて初期設定したサンプルサイトを一定期間試し、標準機能で足りるか確認できます。契約前に実際の管理画面や運用方法を確認することで、必要な機能を整理しやすくなります。
小規模な交流や需要確認であれば運営できます。ただし、独自デザイン、情報の分類、検索、データ移行などに制限がある場合があります。長期運営を考える場合は、将来専用サイトへ移行する可能性も考えておきましょう。
社内で管理できる人がいるかによって変わります。WordPressは自社で作業すれば費用を抑えられる可能性がありますが、更新や障害対応の時間が必要です。SaaSは月額費用がかかる一方、管理作業を任せられる範囲が広い傾向があります。
既存サービスでは対応できない独自機能が明確な場合は候補になります。必要な機能がまだ決まっていない場合は、無料SNSやSaaSで運用を試してから判断する方法もあります。
企画内容に合わせて初期設定されたサンプルサイトを試せます。標準機能を確認し、不足する機能や必要なカスタマイズを整理した上で検討できます。