チャットには、仕事のコツ、トラブルの解決方法、顧客からの質問への答えなど、役立つ情報が毎日流れています。会話をすばやく進められる一方、数日後には見つけにくくなり、同じ質問が繰り返されることもあります。
大切なのは、チャットをやめることではありません。チャットで生まれた知識を、あとから探せるQ&Aやナレッジへ移す仕組みを作ることです。
チャットは、その場で相談し、すぐに返事をもらう場所です。Q&A・ナレッジサイトは、決まった答えや手順を整理し、あとから使う場所です。
たとえば、チャットで機器の設定方法を相談し、解決したとします。その内容を「機器が接続できないときの確認手順」という1件の投稿にまとめます。投稿のURLを元のチャットへ共有すれば、次からは回答を再利用できます。
チャットツールによっては、情報を固定したり、文書として整理したりする機能もあります。これらも便利ですが、部署やテーマをまたいで長く使う情報は、専用の投稿ページへ整理したほうが探しやすくなります。
すべての会話を保存すると、かえって読みにくくなります。次のような情報を優先しましょう。
雑談や途中の推測は、そのまま移しません。結論を確認し、個人名や機密情報を除いてから整理します。
Q&Aは「1つの投稿に1つの質問」が基本です。タイトルは「経費申請はいつまでに行う?」のように、実際に検索しそうな言葉にします。
本文には、最初に結論を書きます。続けて手順、対象となる条件、注意点、更新日、確認した担当者を記載します。
長い会話を丸ごと貼るのではありません。初めて読む人が、その投稿だけで理解できる形に整えます。
カテゴリーは最初から増やしすぎず、「業務手順」「トラブル対応」「顧客Q&A」など、3~5個から始めると管理しやすくなります。
ナレッジ作りを一人の担当者だけに任せると、更新が止まりやすくなります。
質問した人が投稿し、詳しい人がコメントで補足します。最後に管理者が内容を確認して公開する流れにすると、日常の会話から知識を育てられます。
内容が古くならないよう、週に一度だけ新しい投稿を確認します。解決した投稿には「解決済み」と分かる表示を付け、変更があったときは元の投稿を更新しましょう。
SHARE infoでは、ユーザーが投稿し、コメントや返信で情報を補えます。カテゴリー分け、キーワード検索、画像・PDFの添付、いいね、ランキングなども利用できます。
投稿の承認方法やユーザー権限を設定できるため、社内限定、会員限定、顧客向けなど、目的に合わせた運営を考えられます。
単なるマニュアル置き場ではなく、質問する人と答える人が参加するコミュニティにできる点が特徴です。よく読まれる投稿や反応の多い投稿を見ながら、次に整える情報を考えられます。
SHARE info AIでは、サイトに蓄積した投稿やコメントを情報源として、利用者が自然な言葉で質問できます。
RAGとは、登録された情報を先に探し、その内容をもとにAIが回答を作る仕組みです。対話ログも確認できるため、答えられなかった質問を新しいQ&Aとして追加する改善にも使えます。
ただし、AIの回答は誤る可能性があります。重要な内容は人が確認し、元になる投稿を最新に保つことが必要です。
デモ事例には、製品Q&A、AIチャット付きマニュアル・FAQ、専門知識を持ち寄るサイトなどがあります。
最初は、繰り返し聞かれる10件を登録するだけでも構いません。チャットを会話の場、SHARE infoを知識が残る場として組み合わせることで、情報をみんなで蓄積する運営を始められます。
いいえ。繰り返し使える質問、決定事項、手順、トラブル対応を選びます。そのうえで、初めて読む人にも分かる文章へ書き直して登録します。
登録ユーザーだけが閲覧できる設定や、管理者によるユーザー承認などを利用できます。個人情報や機密情報は、自社の規程や契約に従って扱ってください。
AIは検索や回答を助けますが、元になる情報の確認と更新は必要です。まず人が正しいQ&Aを作り、AIが探しやすくする順番が基本です。
チャットは、すぐに相談する場として便利です。会話で解決した内容だけをSHARE infoへ移し、両方を使い分けます。